日本取引所グループ(JPX)は16日、二酸化炭素(CO2)排出量を取引する市場を新設し、9月から実証実験を始めると発表した。2023年4月の本格スタートを目指す。価格決定の透明性を高めて取引を活性化させ、企業の脱炭素の動きを後押ししたい考えだ。
新市場では、CO2の排出量目標を定めた企業が目標を超えて削減した分を売却したり、目標に足りない分を購入したりできる。取引所での売買価格は公表する。CO2排出量取引のルール作りに向け、経済産業省が創設した「GX(グリーントランスフォーメーション)リーグ」に参加する国内の大手企業440社が取引の中心となる見通しだ。