https://www.youtube.com/watch?v=IdeWu81khLU
朝日11月6日、奏正樹大阪経済大学准教授が「衆院選の「ヌルッとした」感覚 熱狂なき12日間」を寄稿された。
引用
70年あまり政権の座に居続けている「絶対王者」の陥落を前に、「ついに悪い為政者を成敗したぞ」といった熱狂を全く感じられないのはなぜなのだろうか。
そして筆者が今も感じ続けている「ヌルッとした感覚」の正体は、一体なんなのだろうか。
歴史的な結果、だが…
周知の通り今回の衆院選では、自民党191議席と公明党24議席をあわせて合計215議席となり、過半数まで18議席も足りないという歴史的な結果となった。
自民党は1955年の結党から69年間のうちおよそ94%の時間を「安定与党」(安定した国会運営を行うために必要な議席数)として君臨し続けてきた。そのことを考えても、戦後日本政治の新たな1ページと言っても決して言い過ぎではないだろう。
もちろん、自民党(と公明党)の過半数割れは初めてではない。直近では2009年の衆院選において、自公合わせても140議席しか獲得できなかったことで、民主党を中心とした政権交代が起きた。当時の日本は、高揚感にあふれ、まさに熱狂の渦の中にあった。投票率もほぼ70%に達し、「自民党を政権の座から引きずり下ろしてやった」という有権者の強い意思があったことは間違いない。
対して、今回の衆院選はどうか。