「下らねえオリンピック・続報」
小池百合婆「一人暮らしは、自宅が病床よ。健康に良いわ」
引用:日刊ゲンダイ
無責任の極み!小池都知事「自宅病床」推奨発言でお得意の“論点ずらし”
新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。28日の東京の新規感染者は3177人。初めて3000人を超え、2日連続、過去最多を更新した。第3波をはるかにしのぐ感染爆発に見舞われているのに小池都知事はなぜか平静を装う。病床確保に懸念が広がる中、小池都知事が打ち出したのが「自宅病床」だ。 小池都知事は感染ワースト更新も他人事 発表前スゴスゴ退庁ダンマリの「計算」 ◇ ◇ ◇ 前日の新規感染者数“過去最多”を受け、小池都知事は28日、「陽性者数の問題だけではない」と語り、医療提供体制の確保やワクチン接種を強調した。27日の夜、吉村憲彦都福祉保健局長も「感染状況や医療提供体制は第3波と全く異なっている」と楽観的だった。 しかし、どう見ても楽観視できる状況ではない。1月の第3波では、緊急事態宣言発令後、感染者数が減少に転じたのに対し、今回は、宣言発令後も加速度的に増加が続く。政府分科会の尾身茂会長は28日の衆院内閣委で「(東京は)医療の逼迫が既に起き始めている」と断言。実際、都の入院率は19.9%。10人に2人しか病院で治療を受けられない。28日時点の病床使用率は46.7%(2995人/6406床)と最も深刻なステージ4(爆発的感染拡大)に迫る。 危機的なのが重症病床だ。27日時点の国基準の重症者数は741人。第3波の最多567人(1月27日)より174人も多い。重症病床使用率は61.4%でステージ4の50%を11ポイントも上回っている。
■一カ月で8倍 在宅患者1万人超
一方、在宅のコロナ患者は膨れ上がっている。6月23日は1408人(自宅療養712人、療養先調整中696人)だったが、28日は1万1520人(自宅療養7348人、調整中4172人)と約1カ月で8倍超だ。この先、数千人単位で新規感染者が増えていけば、病院に入れないコロナ患者があふれかねない。
28日、小池都知事は「病院の病床を効率的、効果的に生かすかが鍵になる」と強調し、打ち出したのが、なんと“自宅病床”だ。パルスオキシメーターなど自宅療養者の健康状態を確認する体制を整備しているとした上で、「特に一人暮らしの方々などは、自宅も、ある種、病床のような形でやっていただくことが、病床の確保にもつながるし、その方の健康にもつながる」と言ってのけたのだ。
なぜ、病院より自宅の方が“その方の健康につながる”のか。そもそも、自宅は病床になり得るのか。医療ガバナンス研究所の上昌広理事長が言う。 「パルスオキシメーターなどを整備するのは結構なことですが、医療従事者を伴わない自宅は病床ではありません。必要な治療が受けられるように病床を確保するのが都知事の仕事です。小池知事は論点をずらしています」 病院の病床確保に白旗を揚げ、「自宅病床」とは無責任の極みだ。このままでは、1月のように、コロナ患者の自宅死が続出しかねない。