引用1:
組織委元理事「KADOKAWA」も仲介か、夏野剛社長が取材に応じる 東京五輪・パラ汚職
日テレNEWS
東京オリンピック・パラリンピックを巡る汚職事件で、受託収賄の疑いで逮捕された組織委員会の元理事・高橋治之容疑者が、出版大手「KADOKAWA」がスポンサーに選ばれるよう組織委員会側に働きかけた疑いがあることが関係者への取材でわかりました。 「KADOKAWA」はスポンサー契約後、高橋容疑者の知人が経営する会社に、コンサルティング料としておよそ7000万円を支払ったということです。 「KADOKAWA」の夏野剛社長が3日午前、取材に応じ、当時、自身は社長ではなかったとした上で、次のように語りました。 ──当時、オリンピックのスポンサー契約に関連し、「KADOKAWA」が高橋容疑者の知人の会社にお金を支払ったことは? 「スポンサー契約が成立した後の話」 ──高橋容疑者側から便宜図ってもらったことは? 「関係者は『ない』と言っている」 ──元々、五輪の事業に携わりたいと「KADOKAWA」が思っていた? 「そういうことじゃないと聞いている。電通のほうから『出版の枠で応募しませんか』という話が来たという風に聞いている」 ──今回のオリンピックのスポンサー契約に関して問題はなかったと? 「(問題はなかった)と、我々は思いたい。検察の捜査に任せる」 ──スポンサー契約で不正はなかった? 「それは分からない。ヒアリングもして調査もしているが、当時の関係者は『(不正は)ない』と言っている。それは会社としての意見ではない」
引用2:
AOKI前会長、高橋容疑者への贈賄認める供述…「部下にしっかりお願いしろと指示」
AOKIホールディングスの青木拡憲前会長※会社ホームページより
東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件で、紳士服大手「AOKIホールディングス」前会長の青木拡憲(ひろのり)容疑者(83)が東京地検特捜部に対し、大会組織委員会理事だった高橋治之容疑者(78)に対する贈賄容疑を認める供述を始めたことがわかった。高橋容疑者への資金提供や依頼(請託)について「組織委の実力者である高橋さんに期待した」などと供述しているという。 【写真】聖火リレーのランナーを務め、故郷に錦を飾った青木拡憲容疑者
高橋容疑者は先月17日、AOKIのスポンサー契約などに便宜を図った見返りに、AOKI側から2017年10月~今年3月、計5100万円の賄賂を受領したとする受託収賄容疑で逮捕された。AOKI側も青木容疑者や専務執行役員の上田雄久(かつひさ)容疑者(40)ら3人が贈賄容疑で逮捕された。
高橋治之容疑者
関係者によると、青木容疑者は、逮捕後の調べに対し、「高橋さんは組織委の実力者だったので、部下に『毎月100万円を払っているのだから、しっかりお願いしろ』と指示した」などと供述。上田容疑者も「高橋容疑者が組織委理事と認識していた」と供述しているという。
高橋容疑者を巡っては、出版大手「KADOKAWA」が大会スポンサーに選定されるよう組織委側に働きかけた疑いがあることも判明。同社は19年4月のスポンサー契約締結後、高橋容疑者の知人が経営する会社に総額7000万円を支払っており、特捜部は、少なくともこの一部は高橋容疑者への賄賂だった疑いがあるとみて捜査している。
KADOKAWAは3日、「事態を厳粛に受け止めており、捜査に全面的に協力する」とのコメントを出した。
特捜部は、高橋容疑者がAOKIやKADOKAWAのほかにもスポンサー選定の過程に関与していた疑いがあるとみて、複数の企業から事情聴取を行うなど幅広く捜査している。