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二度とやりたくないオリンピックと万国博覧会

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引用:毎日

お粗末な「東京五輪物語」 「ハゲタカ」作家・真山仁さんが見る大会汚職 電通の独占的ビジネス、負の遺産

真山仁さん=宮本明登撮影
真山仁さん=宮本明登撮影

 東京オリンピックパラリンピックは平和の祭典であり、復興の象徴だったはず。ところが、崇高な理念の裏で目を覆いたくなるような汚職がはびこっていたのではないか。大会を巡る汚職事件は新たな逮捕に発展した。「これほどみっともない展開になった大会は、五輪史上、例がないのでは」。そう話すのは、経済小説「ハゲタカ」で知られる作家、真山仁さん(60)だ。

 東京地検特捜部は19日、大会組織委員会の高橋治之元理事(78)を受託収賄容疑で逮捕した。実に逮捕は4回目。

 「まるでお粗末な小説のような『東京五輪物語』ですよね。事件は予想したよりも、ずっとひどい経緯をたどっている。賄賂を送った方も、受け取った方も策略がなく、深みもない。ズルズルで、グダグダ。これが小説なら、賢い読者に『こんなバカバカしい話、読んでられるか』って笑われてしまいますよ」。東京都内の事務所。真山さんは、やや憤然とした口調で切り出した。

 世界を震撼(しんかん)させた東京電力福島第1原発事故は「アンダーコントロール」。そう宣言して秩序が整った環境で開催する体裁だった東京五輪は、のっけから波乱含みだった。総工費オーバーによる新国立競技場の計画白紙、エンブレムデザインのパクリ疑惑、女性蔑視発言で組織委会長の辞任。人為的な不祥事に加えて、新型コロナウイルスのまん延による大会延期、と予想外の事態が続いた。

 「ブラジル・リオデジャネイロ五輪の閉会式で、安倍晋三元首相がマリオの格好で登場して派手な予告編を見せたのに、本編がこれか……とがっかりした感じがありますよね。もちろん、…