キッズ政治漫画(Hatena版)abemaぶっ飛ばせ!

キッズ政治漫画 安倍自民党のうんこ性研究サイト. 日本の政治・社会のニュースを、小学生対象にして、漫画にして報道します

清沢洌「暗黒日記」s19 小磯という男、東條と杉山元帥のいたわり、ぷぷぷぷ

七月二十四日(月)
 小磯(国昭)は二・二六事件の黒幕であり、有名な南進論者だ。昭和十五年八月、近衞内閣に蘭印特派の交渉をうけ、小磯も一挙に南方問題を解決せんとしたが、時の政府の容るるところとならず、小林商相が代って特派された。当時、松岡外相は、「鬼の面をオカメの面にかえただけだ」と説明している。小磯というのはこうした男である。ただ問題はその後すこし利口になったかどうか。恐らくそうではあるまい。
 新聞の軍へのオベンチャラ世辞の代表的なもの――
「やがてこれが終ると、杉山元帥ともども新聞社のカメラに收ったが、つと立上った杉山元帥は『身体を大事にして呉れ給え』と犒う。『いや、大丈夫』東條さんは破顏一笑『さあ行こう』と赤松大佐をうながして大臣室を辞した。いたわる杉山元帥、元気な東條さん、そこに無敵陸軍の崇高な精神の流れが、ひしと感ぜられる」
 挨拶をすることが「崇高な精神」なのである。