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入管の在り方に疑問持ち,対決する教授と入管に取り込まれる柳瀬房子の存在

引用:毎日

難民審査参与員が明かす入管で感じた圧力難民認定 排除する仕組みがある

阿部浩己・明治学院大学教授  6月5日


阿部浩己氏

 日本の難民認定率はきわめて低い。出入国在留管理庁の難民審査参与員は、認定率の低さが国際的に非難されるなかで2005年に創設された。

 入管の難民認定に意見を述べる役割がある。

 難民審査参与員は難民の手助けになっているのか。

 難民審査参与員を12年から10年間にわたり務めた明治学院大学阿部浩己教授に聞いた。【聞き手・須藤孝】

 ◇ ◇ ◇

次第に影響を受けた

 ――参与員を10年務めたあと、みずから辞任されました。

 阿部氏 国連の人権保障システムや、難民条約の解釈適用、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の活動などを調査・研究してきました。

 入管の一員ではなく独立した立場で審査に当たってきたつもりです。

 言葉にはしにくいのですが、次第に入管の制度的な圧力や文化のようなものを感じるようになり、少しずつ自分自身の立ち位置が変わっているのではないかと思うようになりました。

 ――いつのまにか入管行政の影響を受けていたということでしょうか。

 ◆入管の外にいた時には感じなかったものが、私の審査のあり方に影響を与えるようになったのではないかということです。

 入管からの独立性を脅かすようなものでした。自分では独立していると思いつつも、始めた時と同じ独立性を保てたかと問われれば、考え込んでしまうところがあります。

独立性に疑問

 ――それは難民認定に否定的な方向ということですね。

 ◆同じ組織でずっと仕事するのだから影響は受けます。

 組織内に行き渡っている共通了解が、「ここは日本に不利益をもたらす外国人を管理し、排除するところだ」というのであれば、その方向に引きずる力が働くのです。

 そうした制度的圧力に抗することがきちんとできるのかと思案した末に、辞任することにしました。

 任期は2年で更新時期が近づくと打診があります。私は4回更新し、10年余り務めましたが、5回目の更新は断りました。

 ――自分の仕事に疑問を持ったのですか。

 ◆疑問がとても大きく頭をもたげてきて、本当に独立した立場で判断できているのか、難民保護のために自分自身が貢献できているかどうかがよくわからなくなってきました。

 ――阿部さんの意見書で認定された人はいたのでしょうか。

 ◆難民認定が必要だという意見はすべて法相によって採用されませんでした。

 難民認定に貢献しているよりもむしろ、難民を認定しない組織の一員として、結果的に難民を排除する役割を果たしているのではないかという意識も強くなってきました。

意見書を提出しても

 ――具体的にどのような審査だったのでしょうか。