警察庁の露木康浩長官は16日の定例記者会見で、今月13日に奈良県警の捜査が終結した安倍晋三元首相の銃撃事件の教訓を問われ、要人警護の刷新や手製の銃への対策強化、特定の組織に属さない「ローンオフェンダー(単独の攻撃者)」対策の三つを挙げた。
露木氏は、参院選の応援演説中に起きた銃撃事件について「民主主義の根幹である選挙が行われる中で敢行された卑劣な蛮行」と非難。その上で、「警戒が手薄であった元首相の背後からの犯行を許してしまったのは痛恨の極み。こうした事態が二度と起こらないように、警察庁も関与した上で全国の警察をあげて警護の刷新に現在も取り組んでいる」と強調した。