引用
世耕弘成氏、裏金の次はクッキー配って「公選法」違反疑惑…過去にはうちわ配って辞任した議員も
3月6日、参院政治倫理審査会(政倫審)の幹事懇談会が開かれ、自民党の裏金をめぐる審査会について、8日に正式判断することが決定。順当に行けば、3月14日にも開催される見込みだ。 「政倫審は、すでに衆議院では開催済みです。2月29日には、自ら手をあげた岸田文雄首相が、二階派の事務総長を務めた武田良太元総務大臣とともに出席。3月1日には、安倍派の事務総長を務めた西村康稔前経済産業大臣、松野博一前官房長官、塩谷立元文部科学大臣、高木毅前国会対策委員長が出席しましたが、真相解明にはほど遠い答弁内容となりました。 こうなると、『参院の政倫審で少しでも真相に近づいてほしい』と思わざるをえません。野党は自民参院議員32人に出欠の意向確認書を送付しましたが、そのうち世耕弘成前参院幹事長は早々に出席の意向を表明しました。 世耕氏は、安倍晋三元首相が『派閥からのキックバックをやめよう』と提案した会合に出席した1人とされますから、まさにキーパーソンです」(政治担当記者) だが、ここにきて、世耕氏に別の疑惑も噴出している。 3月10日・17日合併号の「しんぶん赤旗日曜版」が、「選挙区内の有権者に会員限定販売の高級洋菓子を渡した」と、公職選挙法違反の疑いを報じたのだ。 「世耕氏の資金管理団体は、清和会(安倍派)から還流した裏金を、洋菓子店に定期的に支出していたようです。そのため、収支報告書を訂正したとのことです。 洋菓子のことは、世耕氏の選挙区である和歌山県内に本社を構え、業界の推薦状を渡すなど、世耕氏を支援してきた社長のブログにも出てきます。 ブログでは、2023年11月、社長が世耕氏と帝国ホテルで食事をともにしたと書かれており、そこで衆院への鞍替えや代表質問でおこなった辛辣な総理批判など、機微に触れる話題も語ったとあります。 その食事の帰り際、お土産としてクッキーを手渡されたようです。ブログには《クッキー缶を片手に銀座のクラブに立ち寄りました。「一緒に食べよか。」私のことばに、ホステスのみんなからは今まで聞いたことのないような歓声が。不思議がる私に彼女たちは「このクッキー缶、予約で1年待ちはざらなんですよ。」と教えてくれたのでした》とあります。 渡したのが事実なら、選挙区内の人への金品・物品の提供を禁じた公職選挙法に明確に違反することになります」(政治担当記者) 2014年には、松島みどり氏が、自身の選挙区内の祭りで名前が入った「うちわ」を配布したことで、法務大臣を辞任したこともある。たかがクッキーとは言えないのだ。 世耕氏は、収支報告書に不記載だった裏金について、「秘書に任せきりだった」と説明している。そうしたこともあり、SNSでは、 《お菓子は政治活動なのか? 飯食べたり、お菓子食べないと政治談義が出来ないならサラリーマンの経費も数倍に広がるんじゃないかな。政治家なんてのは特別な職種ではないよ。》 《公選法違反はお得意の秘書が勝手にやったが使えない!》 など多くの批判が寄せられている。 本誌は、世耕事務所にコメントを求めたが、締切までに回答はなかった。世耕氏は、このまま逃げるつもりなのだろうか――。