元千代田区議を談合で再逮捕 児童館の工事でも入札情報漏えい疑い 「防災」名目の業者グループと癒着か
2024年2月14日 19時16分
東京都千代田区が発注した管工事の一般競争入札を巡る官製談合事件で、別の3件の入札でも業者に情報を漏らしたとして、警視庁捜査2課は14日、官製談合防止法違反（入札妨害）の疑いで、自民党会派の元区議の嶋崎秀彦（64）＝千代田区、辞職＝と元区行政管理担当部長の吉村以津己（いづみ）（61）＝静岡県熱海市＝の両容疑者を再逮捕した。
再逮捕容疑では共謀して2020年6～8月、区立一番町児童館給排水設備改修工事など3件の入札の参加業者名を配管工事会社「日管」（浜松市）の元取締役に漏らしたとされる。認否は明らかにしていない。元取締役の容疑は3年の公訴時効が成立している。
捜査2課によると、日管は区内に営業拠点がある管工事業者十数社とともに、区の防災活動に協力する名目のグループを組織。嶋崎容疑者から得た入札情報をグループ内で共有していたといい、2課は嶋崎容疑者がグループと恒常的に癒着していた疑いがあるとみて調べている。
