2時間に及んだ会見は記者からの不規則発言が相次ぎ、怒号が飛び交うことになった。この様子はテレビ中継もされ、ネット上では指名もされていないのに不規則質問を繰り返す女性記者らに批判が殺到したほどだ。 【写真】元NHKアナウンサーの松本和也さん その会見を仕切ったのが「NHK紅白歌合戦」や「英語でしゃべらナイト」などで知られた元NHKアナウンサーの松本和也氏(56)だった。 質疑応答では松本氏が記者を指名していたが、「関連質問をさせろ」「フェアじゃない」「茶番だ」と一部の記者から不満が上がると、別の記者から「お前の会見じゃない」と不規則発言をとがめる声も起き、会場は大荒れに。見かねて、元V6の井ノ原快彦が「ルールを守っていく大人たちの姿を会見ではみせていきたい」となだめる一幕も。 そんな会見も、松本氏が、実話系雑誌の記者を指名したことで、まさに「フェア」な司会ぶりが浮き彫りになった。 かつてNHKの看板アナだった松本氏。中居正広と笑福亭鶴瓶の対決で話題を呼んだ2007年の「紅白歌合戦」では総合司会も務めた。 16年に独立後は、音声表現コンサルタント、ナレーターとして地道に活動。「極度の緊張しぃ」を克服してきたノウハウを披露した著書「心に届く話し方 65のルール」「話し方は3割」はベストセラーに。「聞いている人にとっての心地よさを第一に考える」という話し方が人の心に響く―と説き、スピーチで悩む企業人などの信頼も厚いという。