去年の参議院議員選挙に「日本維新の会」公認で出馬した上野蛍氏が、選挙期間中に別の拠点を設置していたとされる問題で、その拠点の賃貸契約書の内容が、問題発覚後に「選挙事務所」から「物品の保管管理」に書き換えられていたことがわかりました。 【写真を見る】維新上野蛍氏 去年の参院選で複数選挙事務所疑惑 契約書の書き換え認める 富山 参院選の比例代表においては、公職選挙法で複数の選挙事務所の設置が禁じられていますが、上野氏は去年の参院選で選挙管理委員会に届け出た富山市一番町の事務所のほか、富山市総曲輪にも事務所を設けていたとされています。 富山維新の会が富山市総曲輪の物件で賃貸契約を結んでいた不動産会社に確認したところ、先月下旬に上野氏の関係者が訪れ、賃貸契約書の「用途」について「選挙事務所」から「物品の保管管理」に書き換えるよう依頼があったということです。 不動産会社は物件の所有者の許可なく書き換えに応じたということです。また、富山維新の会の呉松福一幹事長によりますと上野氏本人も書き換えを認めたということです。 こうしたことから富山維新の会は文書偽造罪に抵触する可能性もあるとみていて、呉松幹事長は「税金を原資とする政党交付金で運営する組織として今後も調査する」としています