[安倍氏を悼む]<上>「もう一度」期してたはず…森喜朗元首相 85
(写真:読売新聞)
安倍晋三・元首相が参院選の選挙演説中に銃撃されて亡くなった事件。
「安倍さんが亡くなるとは、予想も、考えもしなかった。これからどうやって安倍さんをもう一回、もり立てていくかということを考えていた。本人もおそらく、心の中では『チャンスがあれば』と思っていたはずだが、お互い、絶対に口にしないようにしていた。奈良もそうだが、彼はこの参院選で、行かなくていいようなところまできめ細かく応援に歩いていた。やはり他日を期しているのだなと、私には見えた」
「事件の起きた奈良の県警本部長の記者会見を見ていたが、話にならない。第一、これだけの事件だったのに、まだ誰も責任を取っていない。奈良県警本部長も警視総監も警察庁長官も、その上に立つ二之湯国家公安委員長も。本当は担当大臣は辞めなければいけない。これから事件を検証して、その後で責任を取ると言っても遅いのではないですか。警察側も警備に問題があったことは、もう認めている。それなのに、これから検証をして、それから警察庁長官が辞めるのですか。こんなバカげた話はないと思う」
「誰が安倍さんの後継になるかなんて、簡単に言っているけれども、これだけの数を持っている派閥であれば、トップは必ず、総裁選に出なければいけない。総理、総裁になる心の準備はできているかどうか。政治家以外のところの応援があるのかどうか。それだけの資金力はあるかどうか。