レーガン・中曽根政権から安倍チン三菅義偉の新自由主義が日本経済失敗の原因であると説く藤原正彦氏。
数学者・お茶の水女子大名誉教授の藤原正彦氏、産経新聞より引用。
『新自由主義から転換…ケンカ腰でやれ 藤原正彦
岸田文雄首相が「新自由主義からの転換」を自民党総裁選、衆院選を通して掲げた。画期的である。中曽根康弘首相から始まり、橋本龍太郎首相が加速し、小泉純一郎首相時代にはほとんど全体主義的暴走にまで達し、その後も安倍晋三首相と菅義偉首相に引き継がれてきた教義をひっくり返そうというのだからだ。
大雑把に言うと、新自由主義=グローバリズム=小さな政府―である。その三本柱は規制緩和、自由貿易(ヒトカネモノが自由に国境を越える)、そして緊縮財政だ。この一見すばらしい三本柱により、我が国はここ三十年余りの間にズタズタにされてきた。(後略)』
『(引用)また科学技術力の向上を促すため十兆円ファンドを創設するとも言った。これは日本発の論文の質と量の急降下が国際的話題となっているからだ。予算削減のため現在、国立大学の四十歳未満の常勤教官の七割近くが任期付きとなっている。こんな不安な身分では腰の落ち着いた研究ができないから、安直な論文を書くしかない。この状況を見て博士課程進学者が激減している。』