東京都の小池百合子知事は7日、都庁で定例会見を行い、イチョウ並木への悪影響が指摘されるなどして批判の声が上がっている明神宮外苑の再開発計画について言及した。 都は前日6日、事業者側に、都民の理解が得られる具体策を示すよう要請。この日の会見で「どういう状況から(都民の)理解を得られていないという判断をしたのか、また要請の意図を教えてください」と聞かれた小池氏は「ずっとこの要請を(事業者に)していて、あらためて書面で出させていただきました」とし、「昨年、幅広い都民の参画、そして既存の樹木の保全や、分かりやすい情報発信などに取り組んでいただくということについては、かねてから要請しております」と説明。そのうえで「どこかで間違った情報も伝わって、それがあたかも真実のように伝えられているということは、よろしくない。例えば、有名ないちょう並木を切っちゃうんじゃないか、樹木の伐採というとそっちに皆さんイメージが勝手にいってしまっているというようなこともあります。現実には事業者の方々がさまざま取り組みをされるわけですので、街づくりを進める意義、理念、都民の理解や共感を得るために要望をあらためて、所管局の方から要請をしたということです」と話した。