《座り込み抗議が誰も居なかったので、0日にした方がよくない?》

樹木希林さん(C)日刊ゲンダイ

沖縄の米軍普天間基地辺野古移設に対する反対抗議活動に対し、ネット掲示板2ちゃんねる」元管理人のひろゆき氏(45)がツイッターにこう投稿し、賛否をめぐって激しい論争が続いている問題。

ひろゆき氏は7日放送の「Abema Prime」でこの騒動について、一部メディアで“ひろゆき離れ”が進んでいるなどと報じられていることに触れ、「離れている実感はなくて、逆にツイッターのフォロワー数が増えて困っています」と余裕の表情をみせた。

騒動が止む気配がない中、ネット上で見られ始めたのが《ひろゆきと違って樹木希林さんは「本質」を理解していた人だった》という声だ。

2018年に亡くなった俳優の樹木希林さん(享年75)は15年7月、ドキュメンタリー番組の撮影で、ひろゆき氏と同様、辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前を訪れた。その際、抗議活動を続ける地元住民から話を聞いた経験を振り返り、「内地だと皮膚感覚で問題を感じられない。無知を恥じているんですよ。中に入ってみると、相当な苦しみがあるんですよね」と語り、「俳優仲間に辺野古のことを伝える」と話したと報じられた。

ネット上では、この時の樹木希林さんと今回のひろゆき氏の行動を比較する声が出ているのだ。

辺野古移設に反対する住民の声は「座り込みの定義」がどうだ、こうだという話ではない。なぜ、反対しているのかという歴史認識も含めた深い問題。樹木希林さんは住民の心に寄り添う「本物」の著名人だった》

ひろゆき氏はそもそも何しに辺野古に行ったのか。まさに基地問題について皮膚感覚で問題を感じておらず、無知を恥じることもなかった》

《俳優の菅原文太さんも辺野古移設の抗議活動に理解を示し、妻の文子さんは辺野古基金共同代表として「座り込みを続ける人」にエールを送ってくれている。著名人でも本物と偽物がいるということだろう》

ひろゆき氏が自身の言動の正当性を訴えるほど、「物事の本質を理解する人」と「浅薄な知識で強情を張る人」の差が浮き彫りになりつつあるようだ