高校歴史の学習を変えようとしている。長歴史に迷いやすいが、近現代の日本を中心とする世界史を確実理解しようと狙いは納得できる。
それでは、理解すべき歴史、あるいは疑問を持つべき歴史は何だろう?
以下のようなものだろう。議論である。高校生が取り組めると良い。
□明治維新で、日本は西欧先進国に伍する地位を掴んだ。
□江戸徳川時代の政治・社会を変えたことが強調されるが、そうなのか?
□明治憲法が天皇制や軍体制などの不合理性を残し、問題が大きかった。
□日中戦争以降の日本の行為は、日清日露の国家戦略と一貫している。
□軍部の力が制御不能になった。憲法不合理の問題、元老の死亡。
□天皇機関説・国家の本義問題の頃が重大な転換点であった。
□中国との和平工作、アメリカとの調整は、何度かチャンスがあったが捨ててしまった。
□日中~太平洋戦争の責任問題は全く取り組まれなかった。東京裁判問題など言っているのはエラーだ。
□岸信介のような戦犯問題や、植民地に対する人権問題は重く捉えなければならない。