キッズ政治漫画(Hatena版)abemaぶっ飛ばせ!

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ラジャン氏のコミュニティ論。参考記事:オッカムの剃刀

https://ameblo.jp/housingcooperative/entry-12688917228.html

 

ameblo.jp

引用:

コミュニティの復権

テーマ:
 

 ラグラム・ラジャン「第三の支柱」を斜め読みしてみて、コミュニティと市場、国家との関係性について改めて考えてみた。

 おおまかに言えば、近代国家と市場は、コミュニティを分断・解体していった。封建社会からの転換とも言うが、一方で、政治参画と相互扶助を損なっていった。コミュニティが希薄化された世界では、市場と国家が結託して利権と組織票・献金が交換される収奪型経済に陥ってしまう。日本が典型的だ。

 これに対し、コミュニティが確立した世界では、健全な社会が持続しうる。個人では孤立するが、コミュニティとしてなら公論を形成し、より合理的で公正な政策を導く。その現れとして、効率的で公正な制度を確立し、独占を排した健全な市場を育む。ともすればコミュニティは閉鎖的で階層化される恐れがあるが、国家は法制度等によっておのおののメンバーにその開放性と公平性を保障する。市場はイノベーションを繰り返し、コミュニティをより豊かに成長させる。その一方で、コミュニティのその相互扶助の機能や富の再分配機能によって、市場の集中や暴走を抑える。

 図解すると、こんな感じだろうか。スイスや北欧のように、地方自治が確立した社会では、健全な三角形が成り立っている。でも三体問題が解けないように、この健全な三角関係はなかなか成立させるのも、安定させるのも簡単ではなかろう。でもアプローチとして、コミュニティに着目し、街づくりのように小さな範囲からでのその本来の機能を取り戻す活動を展開するという筋道は有望だと思う。