日本、文大統領に“妄言”の公使に帰国命令…公式通告はまだか=韓国報道(画像提供:wowkorea)
日本政府が文在寅(ムン・ジェイン)大統領に対する“妄言”で物議をかもした在韓日本大使館の相馬弘尙総括公使に8月1日付けで帰国するようにという内容の訓令を出したものとみられる。 【写真】もっと大きな写真を見る
1日付の日本経済新聞(日経)の報道によると、日本・外務省は東京五輪を機とする日韓首脳会談が実現しなかった原因とされる相馬公使を本国に召還した。 同紙は報道で「駐韓公使はほとんどが2年周期で移動してきた」とし、赴任から2年が過ぎた相馬公使に対する日本政府の召還が形式上の引責召喚ではないというニュアンスをほのめかしたが、事実上の“更迭”という観測が支配的だと伝えた。
菅義偉首相は、相馬公使が性的な表現を使って文大統領と韓国外交を卑下したことについて、「外交官として極めて不適切な発言であり、遺憾」と論評している。
相馬公使は今月15日、ある韓国メディアとの昼食会の席で、日韓関係をテーマに発言した際に「文大統領は自慰行為を行っている」と述べ、波紋を呼んだ。 特に、この問題の発言は文大統領が東京五輪の開幕式に出席して菅首相と首脳会談を行うという案を日韓両国が話し合っていた時期に出た。相馬公使の不適切な妄言が文大統領の訪日中止にクギを刺したという指摘を生んだ。 相馬公使の召喚について、日本政府は外交チャンネルを通してまだ韓国政府に公式に通知していないもようだ。韓国・外交部は先月22日、相馬公使に対する日本政府の後続措置の通知はまだないとし、「緊急措置があるべきだ」と警告している。韓国・外交部はこれまで数回にわたって相馬公使に対する“しかるべき措置”を取るよう日本政府に求めてきた。 韓国・外交部のチェ・ジョンゴン第1次官も先月20日、森健良外務次官との会談で相馬公使の非外交的で無礼な発言に抗議し、日本側に速やかに措置を取ることを求めた。ただ、韓国外交部はそれに相応しい措置が何かについては明らかにしていない。外交関係者は、“ふさわしい措置”は相馬公使の交代を意味すると見ている。