大阪がどうにもしようがなくなっている。利権と似非のイデオロギーの大阪維新には困ったものだ
引用:日刊ゲンダイ
ステージ4突入間近 感染爆発を招いた大阪維新「3つの大罪」
「国が定めた『ステージ』は、ひとつの参考にしていきたい」 1日、こう強がってみせたのは、大阪維新の会代表の吉村府知事だ。 府内の感染動向が、国の定めた基準のうち最も深刻な「ステージ4」(爆発的な感染拡大)に迫る中、よくぞ言えたものである。 1日の府内の新規感染者は318人。200人以上の感染確認は15日連続で、国が掲げる6つの指標のうち5つが「ステージ4」超え。急ごしらえした「コロナ重症センター」もコロナ専用病棟も、看護師不足が深刻だ。そのあおりを受け、大阪市内の若年層向けがん病棟が一時閉鎖。コロナ病床に看護師を充てるという。 一般患者に犠牲を強いる状況にもかかわらず、大阪維新前代表の松井市長は29日の万博フォーラムで大暴言。万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を引き合いに出し、「コロナがこういうことになりまして、ピッタリのテーマ設定になった」と言い放った。 吉村知事も松井市長も維新コンビは、感染防止の失敗を棚に上げて言いたい放題。振り返れば、府内の新規感染者が増加傾向に転じ始めた10月12日に「大阪市廃止」の賛否を巡る住民投票を告示。コロナ対策そっちのけでのめりこんでいたのが、この2人だ。その結果、告示日からほぼ2週間後の10月23日には感染者数が約50日ぶりに100人に到達。今に至るまで右肩上がりである。 ■いまだ外食促すポイント付与を継続 吉村知事は感染爆発に「予断を許さない」と語っているが、感染リスクを高める“サービス”は継続中だ。飲食店などで「大阪コロナ追跡システム」を登録した利用者にポイント(大阪マイル)を付与。10マイル貯めると、抽選で特典が当たる仕組みで、来月12日には4回目の抽選を迎える。来月の特典はUSJの入場券(25組50人)だ。 改めて飲食店に時短営業を要請しながら、外食を促すとはアベコベ。それでも大阪府は「あくまで追跡システムの普及のためなので、やめる理由がない」(地域戦略・特区推進課)と、いまだにヤル気マンマンだ。 維新コンビの失態の根源は本をただせば、橋下府政から続く医療軽視に行き着く。公立病院の統廃合を進め、住吉市民病院を閉鎖。関西で学生数トップを誇っていた大阪府医師会看護専門学校を府市からの補助金削減によって閉鎖に追い込み、感染症病床数の削減、保健所の職員リストラを断行してきた。 大罪のツケを払わされている府民や医療従事者に、維新コンビは本来なら顔向けできないはずだ。
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